樹木葬と自然葬|より自然な葬送「樹木葬」とは

樹木葬と自然葬について
樹木葬と自然葬は、環境に配慮した葬送方法であり年々注目を集めています。
本記事では、樹木葬と自然葬について詳しく解説し、その選び方や注意点についても紹介します。
これから子家族やご自身の埋葬方法・供養方法を検討する材料として参考にしていただけると幸いです。

樹木葬の概要

樹木葬の樹木葬とは

遺骨を特定の樹木の下に埋葬し、その木を墓標とする埋葬方法をイメージなされる方が多いと思います。
しかし、現在受付されている樹木葬のほとんどが、樹木の下に埋葬されるタイプとは少し違い、樹木はシンボルとして植えられ、その周りに広範囲で地中に埋葬されるタイプの樹木葬になります。

イメージのように木を墓標とすると、木と木の間をある程度の距離を空けないと木が育たず維持できませんし、そうなると多くの人が眠る樹木葬は広大な山が必要となり、植栽の育成管理も膨大な費用がかかることでしょう。

現在受付されている実際の樹木葬は、霊園やお寺の境内などの空いている土地を有効活用する側面もございますので、従来のお墓を数区画分まとめて樹木葬として囲い、1~4名位が一緒に埋葬できる個別の納骨棺を設けて期限付きで販売するケースが多いです。

従来の一般墓に比べて自然に優しく、墓石や墓地の管理に手間がかからず、時には管理不要なため、維持費がかからず、遺族の負担が軽減されます。

樹木葬の仕組み

樹木葬では、家族などを想定して1~4名位が一緒に埋葬できる”個別の納骨棺タイプ”や他の方とお骨が混ざり合う”合祀タイプ”がメインとなります。

少数ですが、遺骨を生分解性の容器に入れ、樹木の下に埋葬するタイプなどもございます。
樹木は成長することで二酸化炭素を吸収し、酸素を放出するため、地球環境にも貢献します。

本格的な樹木葬が行われる施設は、公園や森林地域など、自然豊かな環境が選ばれることが多いです。

樹木葬の歴史

樹木葬の概念自体は古くから存在していますが、日本で現代の樹木葬が広まったのは、1990年代後半からです。
環境に配慮した葬送方法として樹木葬が受け入れられるようになりました。

自然葬の概要

自然葬の自然葬とは

環境負荷の定義を細かくし、自然に還ることを目的とした葬送方法の総称です。
樹木葬や海洋散骨を含む多くの方法があり、土に還ることを重視したり、自然環境を守ることに配慮したする点が共通しています。

自然葬の種類

世界的に見ても、自然葬には樹木葬のほかにも海洋葬、花葬、山岳葬、鳥葬、また最近では空葬、宇宙葬など、さまざまな方法があります。
海洋葬では遺骨を海に散骨し、花葬では花を墓標として遺骨を山岳葬は山や森の中に遺骨を埋葬する方法で、自然の一部として供養されます。

自然葬の歴史

葬式の歴史は古く、古代人が自然に身を任せる形で死者を葬っていたことがその起源とされています。

その後、様々な宗教観も影響し、また、各国の火葬事情にも反映された方法として、自然葬の中にまとめられる葬送方法が現代の形になりました。

近年の日本においては、超高齢化社会と家族構成の変化から、供養機会における時間や体力、そして費用の負担軽減を求める人々のニーズにより、自然葬(主に樹木葬と海洋散骨)が再び注目されるようになりました。

樹木葬と自然葬のメリットとデメリット

メリット

樹木葬や自然葬には、墓石や墓地の管理費用がかからない、環境に優しい、継続的な支払いが少ない、遠方へのお墓参りなど遺族の負担が軽減されるメリットがあります。

また、近年の特に都心部では、寺院の境内で樹木葬施設を用意することも増えておりますので、お墓を遠くの霊園で検討されていた方も、近くで低価格なお墓を求めるチャンスとも言えます。

注)ただし、その寺院の宗派に限定されたり、檀家への入檀や入会が必要なこともございますので、使用規約などをしっかりと確認しておくことが必要です。

デメリット

伝統的な墓石がない、親族や友人が供養に来る際に目印がわかりにくい、遺骨の位置が分からなくなる可能性がある。
宗教的なものが少ないため、一部の宗派では受け入れられにくい。
古くから伝わる風習を大切にする地域の方には受入れがたいなどのこともあります。

樹木葬と自然葬を選ぶポイント

環境保護への意識

樹木葬や自然葬を選ぶ際は、環境保護への意識が高くもつことも大切です。

実際の葬送作業は業者を通すから大丈夫という考えではなく、故人の望みや事情を叶えつつ、ご自身も親族や自然葬が行われる場所への配慮。

また、菩提寺がある場合は菩提寺への配慮も気にとめておきましょう。

費用面

墓地や墓石の維持管理費用がかからない樹木葬や自然葬は、経済的にもメリットが大きいです。
ただし、初期費用や施設利用料などを比較検討し、適切な選択をすることが重要です。
また、自然葬を選ばれる方の中には、遠方のお墓の墓じまいと共に改葬として自然葬を行う方も多いため、墓じまいの費用やご遺骨も移動方法を含めての予算を見ておくのがよいでしょう。

家族や親族との家族

樹木葬や自然葬を選ぶ際は、家族や親族との打ち合わせと共有が大切です。
伝統的なお墓とは異なる形での供養に理解が得られるかどうかを確認し、合意を得た上で選びましょう。

まとめ

樹木葬や自然葬は、環境に優しい葬送方法であり、経済的なメリットも大きいといえるでしょう。
また、様々な自然葬の中から、遺族の意向や亡くなった方の生前の価値観に合った方法を選ぶことが大切です。
環境保護への意識や費用面、家族や親族の意向を考慮して、最適な葬送方法を選びましょう。

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