「いざという時、葬儀ってどれくらいお金がかかるの？」
「法要の費用まで見込んでおく必要がある？」
「互助会ってお得？葬儀保険って使えるの？」
人生の終わりを送るための「葬儀・法要」には、まとまった費用が必要になるにも関わらず、事前に備えている人は意外と少ないのが現実です。
この記事では、葬儀・法要にかかる費用相場と内訳、支払いのタイミング、費用を軽減する備え方（互助会・保険・積立）まで、わかりやすく解説します。
葬儀にかかる費用の基本構成
葬儀費用は一括で「〇〇万円」と言われがちですが、内訳は以下のように分類されます。
| 項目 | 内容例 | 備考 |
|---|---|---|
| 葬儀一式費用 | 会場使用料、祭壇設営、霊柩車、スタッフ代 | プランによって大きく異なる |
| 飲食接待費 | 通夜振る舞い、精進落とし、お茶など | 人数で変動 |
| 返礼品費用 | 香典返し、会葬礼状など | 一般的に1,000〜3,000円／人 |
| お布施 | 僧侶への読経料、戒名料 | 宗派・地域で差が大きい |
平均相場：全国平均で約120〜200万円（※小規模家族葬で50万円前後もあり）
法要にかかる費用の目安
法要は葬儀後も複数回行うのが一般的です。
| 法要名 | タイミング | 費用の目安（僧侶お布施＋食事など） |
|---|---|---|
| 初七日法要 | 死後7日目（葬儀と同日が多い） | 3〜10万円 |
| 四十九日法要 | 死後49日目 | 5〜15万円 |
| 一周忌 | 死後1年 | 3〜10万円 |
| 三回忌 | 死後2年 | 3〜10万円 |
※人数や地域によって大きく変動します
合計で5万円〜20万円程度かかるのが一般的です。
（会場実施や会食の有無によって大きく異なります。）
実際にかかった人の体験談
「親の葬儀、最初に80万円のプランで契約したけど、香典返しや食事代を合わせたら140万円近くかかった…」（50代女性）
「四十九日と一周忌だけで20万円超え。思ったより“あとからかかる”ことが多くて驚いた」（40代男性）
支払いのタイミングは？現金で用意しておくべき？
- 葬儀費用：基本は当日か翌日までに支払い（分割不可が多い）
- 法要費用：都度僧侶に当日現金でお布施渡しが一般的
- 香典で一部相殺できるが、持ち出しが先行するケースが多い
最低でも30万〜100万円程度は“即時に動かせる資金”を確保しておくと安心です。
互助会って実際どうなの？
互助会とは？
- 毎月一定額を積み立てておくことで、葬儀費用の一部を会員価格でまかなえる制度
- 月額1,000円〜3,000円程度が一般的
- 葬儀社や冠婚葬祭互助会が運営
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 会員割引で費用が抑えられる | 葬儀社が指定され自由度が低いことも |
| 分割で積立できる | 未使用でも解約手数料がかかる場合あり |
| 家族も使用できる場合あり | プランの内容を事前によく確認すべき |
「その互助会でしか使えない」ケースもあるので、契約内容は要チェック！
葬儀保険（終活保険）という選択肢
特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 加入年齢 | 40代〜80代まで対応の商品が多い |
| 保険金額 | 50万〜300万円程度（葬儀想定額に応じて） |
| 保険金の受取人 | 子どもや配偶者など、遺族に一括で支払われる |
| 月額保険料 | 数千円〜1万円程度が相場 |
向いている人
「無駄なく使いたい」「資金を確保しておきたい」なら、保険＋積立の併用も効果的。
葬儀費用を抑えるためのヒント
| 工夫ポイント | 解説 |
|---|---|
| 直葬や炉前葬・火葬式を選ぶ | 葬儀通夜を省略など。20〜40万円程度 |
| 家族葬を選ぶ | 招待人数を絞るだけで30〜50万円下がることも |
| 香典返しを簡素にする | カタログギフトや挨拶状で一括返しにする |
| 自宅葬・公営斎場を利用 | 会場費・火葬費を抑えられる場合あり |
| 葬儀社を比較する | 見積もりは必ず複数社から取ること |
まとめ｜「いくらかかる？」の不安は“準備すれば軽くなる”
葬儀や法要の費用は、準備さえしておけば“必要な出費”として安心して受け止められるものです。
- 平均葬儀費用：約120万円〜
- 法要費用：約5万円〜
- 急な出費に慌てないために、互助会や葬儀保険での備えが効果的
そして、葬儀が終わったあとは、お墓・納骨の準備が待っています。
「供養のかたち」をどうするかも、費用とあわせて考えておきましょう。
▶︎ 霊園・納骨堂・永代供養の比較はこちら（ごくようば）
自分や家族に合ったスタイルを探すきっかけに。