「うちは仲がいいから、相続でもめることなんてない」
そう思っていても、お金よりも厄介なのが“かたちのある遺産”=お墓・仏壇・実家です。
こうした問題は、相続人が複数いると感情の対立・負担の偏り・無関心からくる放置につながりやすく、
後から“争族”に発展するケースが後を絶ちません。
本記事では、お墓・仏壇・実家にまつわる遺産トラブルの実態と防止策、具体的な継承の考え方を徹底解説します。
「遺産トラブル」は“お金以外”の方がこじれる?

相続トラブルというと「遺産分割」や「相続税」に目が行きがちですが、
実際に揉めやすいのは以下のような「形あるもの」の扱いです。
トラブルになりやすい遺産 | その理由 |
---|---|
お墓 | 名義人が不明確/誰も継ぎたくない/移転しづらい |
仏壇 | 宗教・管理の負担/スペースの問題 |
実家(不動産) | 売る?残す?誰が住む?で意見が分かれる |
法的に金銭換算しにくいこれらは、「想い」や「慣習」が絡んで話が複雑化しやすいのです。
お墓の継承トラブル|名義と責任の所在がカギ
よくあるケース
解決策
仏壇トラブル|「誰も置きたくない」は珍しくない
よくあるケース
解決策
仏壇は「信仰の証」である一方、現代生活には合わない面もあるため、無理に残すより“気持ちの整理”が大切です。
実家の相続・活用トラブル|空き家のまま放置が一番危険

よくあるケース
解決策
実家は思い出の詰まった場所ですが、維持するには“お金と人手”が必要です。
無理な残し方は将来的な負担に直結します。
トラブル防止のためにできる5つの備え
アクション | 解説 |
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エンディングノートの活用 | お墓・仏壇・実家についての希望を書き残す |
生前の相続人間の話し合い | 「誰が継ぐか」「どう処分するか」を親が元気なうちに調整 |
名義の明確化 | 墓地や不動産は相続人に名義変更しておく |
遺言書・祭祀承継者の指定 | 法的に残すことでトラブルを未然に防ぐ |
永代供養・家族信託の活用 | 継承不要・分散防止の現代的な仕組みを活用 |
まとめ|“気持ちの遺産”こそ、家族で整理することが大切

お墓や仏壇、実家は単なる「モノ」ではありません。
それぞれに家族の思い出や歴史が詰まっているからこそ、慎重に・丁寧に扱う必要があります。
だからこそ、親が元気なうちから、家族で話し合っておくことが最大のトラブル防止策です。
そして、「もう継ぐ人がいない」「管理が難しい」という場合は、
永代供養墓やコンパクトな納骨堂など、継承不要で安心な選択肢も増えています。
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