【親の遺産トラブル】お墓・仏壇・実家は誰が継ぐ?

【親の遺産トラブル】お墓・仏壇・実家は誰が継ぐ? 終活・生前準備
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「うちは仲がいいから、相続でもめることなんてない」
そう思っていても、お金よりも厄介なのが“かたちのある遺産”=お墓・仏壇・実家です。

  • お墓は誰が守るの?
  • 仏壇は持ちたくないけど断っていいの?
  • 実家に誰も住まないのに固定資産税がかかる…

こうした問題は、相続人が複数いると感情の対立・負担の偏り・無関心からくる放置につながりやすく、
後から“争族”に発展するケースが後を絶ちません。

本記事では、お墓・仏壇・実家にまつわる遺産トラブルの実態と防止策、具体的な継承の考え方を徹底解説します。

「遺産トラブル」は“お金以外”の方がこじれる?

「遺産トラブル」は“お金以外”の方がこじれる?

相続トラブルというと「遺産分割」や「相続税」に目が行きがちですが、
実際に揉めやすいのは以下のような「形あるもの」の扱いです。

トラブルになりやすい遺産その理由
お墓名義人が不明確/誰も継ぎたくない/移転しづらい
仏壇宗教・管理の負担/スペースの問題
実家(不動産)売る?残す?誰が住む?で意見が分かれる

法的に金銭換算しにくいこれらは、「想い」や「慣習」が絡んで話が複雑化しやすいのです。

お墓の継承トラブル|名義と責任の所在がカギ

よくあるケース

  • 長男が「勝手に自分のもの」と思い込んでいる
  • 他の兄弟が「納骨してもらえなかった」と怒る
  • 管理料の支払いが誰か分からず未納に
  • 墓じまいを勝手に進められて揉める

解決策

  • 名義人(使用者)を1人に明確にする
  • 永代供養や合祀墓を検討し、継承不要の形にする
  • 改葬や墓じまい時は家族全員の同意を取る

▶︎ 永代供養・樹木葬の情報はこちら(ごくようば)

仏壇トラブル|「誰も置きたくない」は珍しくない

よくあるケース

  • マンション住まいで仏壇を置けない
  • お参り習慣がなく、仏壇の必要性を感じない
  • 「あの家にあるべき」という親族の圧力に悩まされる

解決策

  • 小型仏壇や手元供養など現代向けの仏壇スタイルを検討
  • 兄弟で話し合い、「維持できる人」が引き取る
  • 誰も継がない場合は仏壇の供養・処分を行う

仏壇は「信仰の証」である一方、現代生活には合わない面もあるため、無理に残すより“気持ちの整理”が大切です。

実家の相続・活用トラブル|空き家のまま放置が一番危険

実家の相続・活用トラブル|空き家のまま放置が一番危険

よくあるケース

  • 兄弟の誰も住まず、解体・売却の話が進まない
  • 管理や草刈りを「地元の兄弟」だけが担う
  • 固定資産税の分担をめぐって不満が噴出
  • 空き家のまま倒壊・近隣から苦情が入る

解決策

  • 相続前に実家をどうするか明確な方針を家族で共有
  • 利用予定がないなら売却・解体も含めて冷静に検討
  • 登記や名義の確認、相続人代表の設定も重要

実家は思い出の詰まった場所ですが、維持するには“お金と人手”が必要です。
無理な残し方は将来的な負担に直結します。

トラブル防止のためにできる5つの備え

アクション解説
エンディングノートの活用お墓・仏壇・実家についての希望を書き残す
生前の相続人間の話し合い「誰が継ぐか」「どう処分するか」を親が元気なうちに調整
名義の明確化墓地や不動産は相続人に名義変更しておく
遺言書・祭祀承継者の指定法的に残すことでトラブルを未然に防ぐ
永代供養・家族信託の活用継承不要・分散防止の現代的な仕組みを活用

まとめ|“気持ちの遺産”こそ、家族で整理することが大切

まとめ|“気持ちの遺産”こそ、家族で整理することが大切

お墓や仏壇、実家は単なる「モノ」ではありません。
それぞれに家族の思い出や歴史が詰まっているからこそ、慎重に・丁寧に扱う必要があります。

だからこそ、親が元気なうちから、家族で話し合っておくことが最大のトラブル防止策です。

そして、「もう継ぐ人がいない」「管理が難しい」という場合は、
永代供養墓やコンパクトな納骨堂など、継承不要で安心な選択肢も増えています。

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家族の未来に負担を残さない“やさしい選択”を、一緒に見つけていきましょう。

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